ピアノコンクール参加で心がけたこととか雑感

2015年9月から始めたピアノ初心者(♂)です。大人がゼロからピアノを始めた記録です。レッスンに通っています。
2017/07/07(金)
●事前準備

 コンクールの前の週は、会社の帰りや前日に小学校のグランドピアノを借りて練習しました。平日でも空きがぜんぜん無くて、ずいぶん遠くの行ったことの無い小学校で弾いたりとか。。。

 6月のピアノサークルで弾いたときに、ミスタッチをけっこうしてしまったので、自分では余裕で弾けるつもりなのですが、あえてかなりゆっくりな練習とか、右手を歌って左手だけで弾くとか、音名暗譜のやり直しとか、そんなことをやっていました。
 暗譜の強化のためにやったのですが、同時に細かなバランスや流れ・響きの再調整ができたので、新たな発見があってよかったかもしれません。
 インテンポの通し練習は楽しいけどあまり意味がないと聞いたことがあるので、それはほとんどしませんでした。確認に1日1~2回程度で。

 ちなみに、前日夜、家で練習してたら大地震が起きてびっくりしましたよ(;゚Д゚)
 また地震が起きて電気やガスの供給とか止まったらイヤなので、さっさとお風呂に入って寝ました.zZZ



●当日の心構え

 演奏を聴いてくださる方への敬意というのも、ピアノろまん先生がいつもブログで言われているように、意識してみました。
 審査員であっても一人の聴衆であり、いい音楽に出会いたがっているとどこかの審査コメントで読んだことがあります。
 それを考えると、舞台に出る時には聴いてくれる全ての人に対して「一緒に楽しもう!」という気持ちで笑顔にしたいですし、演奏後のお辞儀では「聴いてくれてありがとう!」という気持ちで、笑顔で応えるべきでしょうと思って、やってみました。
 男性の出演者でそれをやっているのは私だけのようでしたので、いいのか悪いのかは分かりませんが…



 演奏は伸び伸びと楽しむ意識で行ないました。演奏者が楽しんで感動していなければ、聴いている人も楽しめないし伝わらないと、音楽家が異口同音に述べていますから。
 なにしろ曲目がツェルニーとアニソンとキャサリンですし(汗

 しかしながら、曲を丁寧に細かく作りこんで再現するだけでは「計算ずくの優等生みたいな演奏」と言われてしまうし(去年の私)、曲に没頭すれば「感情過多の陶酔プレイ」になってしまいそうで、どちらに偏りすぎてもだめなのでしょうけど、両方の要素がないと聴いてる人を楽しませることはできないと思うんですよね。
 この矛盾する要素のバランスをとりながら、正解のない、永遠に完成の無いものを目指すから、芸術なのでしょうか。
 演奏はほぼミスなく、でも表現はいつもより少し濃く、まとめました。緊張は感じつつもベストに近い演奏ができたのではないのかなと。もしかしたら今までで一番いい演奏ができたかも。。。
 審査コメントには2曲目と3曲目は美しい演奏でしたと書いてあったので、美しく・なおかつ意思が伝わる演奏になったようです。


●他者の演奏を聞いて

 朝一から来てるし、出番が終わったからさっさと帰るというのも、出演する人に失礼かなと思ったので、最後まで聴いてました。とはいえ、私のように最初から最後までいた人は、数名だったかと思います。
 一人で来てるし、暇人と思われたかな。。。(うちの奥さんは病気で来れなかったのです。残念がっておりましたが


 古典派の曲目を入れるという出場条件をクリアするために、「エリーゼのために」をプログラムに入れる人がけっこういるのでは?と思ったのですが、そうでもなかったです。

 1人だけ、感動的な「エリーゼのために」を弾く人がいました。YouTubeでいろいろなプロの音楽家のエリーゼを聞いたことがあるのですが、それに匹敵する鳥肌物の演奏でした。
 ちなみにその方は男性で、もう1曲、ラフマニノフの難しそうな迫力のある曲を弾いて優勝されていました(゚Д゚)


 上位数名の方は、お名前をネットで検索すると、受賞歴とか特集記事に載ってたりとか、そんな情報が出てきます。みなさん、コンテスターなのですね(^^;

 高齢な方も出ていらして、本当にピアノが好きで、ずっと弾き続けてきたんだなと思いました。
 (私以外の特別参加賞を受賞された方の中には、かなり年齢が上の人もおられました)


 中には、途中で暗譜が分からなくなって音を探す人とか、たくさんミスしながらも一生懸命弾いてる感じの人もいましたが、それはそれで「がんばれー」という思いで、心の中で声援を送らせてもらいました。
 そういう演奏は、コンクールとしての評価は落ちるのかもしれないですが、人間味やチャレンジ精神を感じて、応援したくなります。

 言葉は交わさなくても、よい演奏会という物は、奏者と聴衆の双方で作り上げるものだと思うのですよね。

この記事へのコメント
コンクールって色んなカラーの演奏をする人がいて、面白いですね。
前に大竹さんとエリーゼコンクールってのを見に行った事があるんですが、良い意味でカオスでした。笑
想像してたよりもずっと、幅がありました。
ああいう人たちは、みんな本当に凄い( ;´Д`)

それにしても、曲を仕上げてくプロセスが凄いですね( ;´Д`)
けもさんは、そのうち退職したらどこかのお店とかで弾いてるんじゃないかと思ってます。

そういえば、以前ご一緒した時、音自体もそうですが、弾いてる時の動作でも、普段どんな練習をしてるのかが少し分かりました。
あの時の様子と演奏から、自分に合ったやり方を見つける際の大きなヒントをいただきましたよ。
2017/07/07(金) 19:18 | URL | モル作 #-[ 編集]
カオスですかね(笑)
いい意味でフリーダム、だと思います!(^◇^)

十人十色ですよね。色んな演奏があっていいと思うんです。コンクールだから、「評価されないと意味がない!」と思ってるピアノの先生とかいるかもしれないけれど、私はコンクールって評価されるためにあるのではなくて、等身大の自分を堂々と見せて、聴衆と一体となって空間を共有できれば、きっと聴衆も理解してくれると思うし、ひいては評価にもつながってくるんではないかなぁと、書いてる私も良くわからないですが(笑)
2017/07/08(土) 16:51 | URL | 大竹真人 #-[ 編集]
> コンクールって色んなカラーの演奏をする人がいて、面白いですね。
> 前に大竹さんとエリーゼコンクールってのを見に行った事があるんですが、良い意味でカオスでした。笑
> 想像してたよりもずっと、幅がありました。
> ああいう人たちは、みんな本当に凄い( ;´Д`)

エリーゼコンクールもすさまじく上手な人が出ているんですね。
私が出たコンクールのプログラムを先生に見せたら、「これは… 音大生の発表会レベルですね」と言われました(゚Д゚)
参加を勧めたのは先生なんですがw


> それにしても、曲を仕上げてくプロセスが凄いですね( ;´Д`)

ただ弾いただけでは先生が決して評価しないので、自然と考えるようになりました。
楽譜をなぞっただけの意思のない音っていうのは、全く受け付けてもらえませんので( ´Д`)


> そういえば、以前ご一緒した時、音自体もそうですが、弾いてる時の動作でも、普段どんな練習をしてるのかが少し分かりました。
> あの時の様子と演奏から、自分に合ったやり方を見つける際の大きなヒントをいただきましたよ。

自分ではよく分りませんが、弾いている所を映像で見せてもらったら恥ずかしかったので、少し改善したいと思いましたw

普段やっているのを冷静に考えてみるとおそらく、今弾いてる音が正しいかバランスいいのかは当然として、どんな雰囲気を作ったか・作りつつあるかを弾きながら味わいながら聴いているって感じでしょうか?? 曲と一体化して、自分の中から音楽が出てくる感覚になると面白いですね。家では大げさにやって楽しんでいますが、人前演奏では自制していますw

2017/07/10(月) 09:40 | URL | けもネコ #mQop/nM.[ 編集]
> カオスですかね(笑)
> いい意味でフリーダム、だと思います!(^◇^)

なんとなく言わんとしているところが想像できてきました(;´∀`)


> 十人十色ですよね。色んな演奏があっていいと思うんです。コンクールだから、「評価されないと意味がない!」と思ってるピアノの先生とかいるかもしれないけれど、私はコンクールって評価されるためにあるのではなくて、等身大の自分を堂々と見せて、聴衆と一体となって空間を共有できれば、きっと聴衆も理解してくれると思うし、ひいては評価にもつながってくるんではないかなぁと、書いてる私も良くわからないですが(笑)

今回の上位者は受賞歴のある方たちでしたので、あらゆる賞を取りまくっているような人の中には、もしかしたら受賞目的な人もいるのかもですね… ラン・ランが過去に全てのコンテストで1位を取ることを目標にしていたそうで、そんなこともあるのかもと思ってしまいました。

コンクールは自分の成長のためにあるんだと思うのですよね。期日から逆算して曲を仕上げて磨いていくのはなかなか大変なことだと思います。超・緊張するステージに出るだけで皆さんエライと思います!

私なんか皆さんと同じ土俵にいるとは思っていなかったので、邪心も狙いも何もなく、とにかく魅力的に弾くことだけを目指してました。とっておきの音色をここぞ!という所で繰り出すくらいの狙いはやりましたけどw

2017/07/10(月) 10:06 | URL | けもネコ #mQop/nM.[ 編集]
嗚呼・・・けもさんの演奏はこんなにも深くて、優しくて、誠実な思想に裏打ちされているんですね。。。嗚呼・・・

生演奏は聴けなくとも、この文章で静かな感動をしみじみ味わいました。ありがとうございます。嗚呼・・・何も言えなくてすみません。自分も少しでも見習ってこんな風に進化していきたいです。
2017/07/12(水) 01:36 | URL | くだダヰナ #-[ 編集]
くださん、誉めすぎです (;´∀`A

やや利他主義的な気もしますが、聴いてもらう人のことを考えると、そうならざるを得ないようには思ったりします。

聴者が好意的なのか否定的なのかでも、前者が多いほど演奏者のパフォーマンスがよくなる気もするのですよね。

2017/07/12(水) 18:28 | URL | けもネコ #mQop/nM.[ 編集]
素敵なコメントを頂きまして、
本当にありがとうございます。
とても嬉しかったです。
森晃伸
2017/07/12(水) 19:02 | URL | #-[ 編集]
コメントありがとうございます。

まさかのご本人登場に驚きました (;´∀`A
そして、優勝おめでとうございます!

あの「エリーゼのために」の演奏は、一生忘れないですよ。

音符の少ない曲を美しくうっとりするように弾ける人が、本当に音楽性のある人だという、
故 田所氏の言葉を思い起こしました。

2017/07/13(木) 18:01 | URL | けもネコ #mQop/nM.[ 編集]
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